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【レビュー】ビジネス向け12.5型モバイルノート「ThinkPad X230」!!

レノボの12.5型ビジネス向けモバイルノート「ThinkPad X230」の評価機をお借りすることができましたので、使い勝手やパフォーマンスを簡単にレビューしてみたいと思います。

12.5型モバイルノート「ThinkPad X230」



1. モデル概要

「ThinkPad X230」は、ビジネス向けノートとして絶大な支持を得ている、ThinkPadのモバイル向け製品『ThinkPad Xシリーズ』のハイパフォーマンスモデルです。
CPUにはIvy Bridge世代のCore iシリーズ、GPUにはCPU内蔵のインテルHDグラフィックス4000を採用しています。
ディスプレイは12.5インチ 1366×768ドット LEDバックライト付きです。
レノボ公式オンラインショップで購入する際は、OS、CPU、メモリ容量、ストレージ等を好みに合わせてカスタマイズすることができます。
寸法は305×206.5×19~33.6mmで、フットプリントは大体A4サイズくらい。
重量は6セルバッテリー/SSD搭載時で約1.48kgです。
ビジネスバッグに入れて持ち運ぶには、負担にならないサイズと重さですね。

今回評価用にお借りしたモデルの仕様は以下のとおりです。

 OS:Windows 7 Home Premium 64bit
 CPU:Intel Core i7-3520M 2.9GHz(ターボブースト時最大3.6GHz)
 メモリ:16GB PC3-12800
 グラフィックス:インテルHDグラフィックス4000
 ディスプレイ:12.5インチ 1366×768 LEDバックライト付き
 ストレージ:128GB SSD
 光学ドライブ:非搭載


2. 外観

ブラックのボディに赤いトラックポイントの、一目でThinkPadシリーズとわかるアイデンティティデザインを踏襲しています。

ThinkPad X230 背面視

ThinkPad X230 天板

ThinkPad X230 天板 『lenovo』ロゴ

ThinkPad X230 天板 『ThinkPad』ロゴ

天板にはつや消しブラックのマットな素材を採用しており、落ち着いた高級感のあるデザインに仕上がっています。
滑りにくく、指紋も付きにくいので、持ち運ぶ機会の多い「ThinkPad X230」には非常にマッチしています。
『lenovo』と『ThinkPad』のロゴもちゃんと入っています。

ThinkPad X230

ディスプレイは、従来通り180度以上開きます。
自分の膝にPCを載せて使用する際や、大勢でパソコンを囲んでディスカッション等をする際に、結構便利ですね。


3. インターフェース

続いて、搭載しているインターフェース類を見ていきましょう。

ThinkPad X230 左側面

まずは、左側面です。
写真左から、USB3.0、D-SUB 15ピン、ミニディスプレイポート、エクスプレスカードスロット、USB3.0、Wi-Fiスイッチです。
映像出力にHDMI端子ではなくD-SUB 15ピン端子を搭載していますが、ビジネスシーンではプロジェクター等、D-SUB 15ピンしか受け付けないような機器がまだまだ使用されていますので、その辺りを考慮しての選択だと思います。
エクスプレスカードスロットはあまり必要ないような気がしますが、企業向けにはまだニーズがあるんでしょうか?

ThinkPad X230 右側面

続いて、右側面です。
写真左から、カードリーダー、USB2.0、イーサネット、ヘッドフォン出力、盗難防止ロック用スリットです。
インターフェースが前の方に寄っちゃってますね。
この位置にケーブル類を挿し込むと、狭い場所でマウスを使用する際に邪魔になるので、個人的にはこの辺りにインターフェース類が配置されるのは、あまり有難くないですね。

ThinkPad X230 後面

次は後面です。
ACアダプタの電源ジャックのみですね。

ThinkPad X230 前面

最後に前面ですが、特に何もありません。
ラッチ類が無いため、フタはそのまま引っ張り上げて開きます。


4. キーボード・トラックポインタ・タッチパッド

キーボードは、各キーが独立したアイソレーションタイプの6列キーボードを採用しています。

ThinkPad X230 キーボード

ThinkPad X230 キーボード

左奥には、【消音ボタン】、【音量増減ボタン】、Web会議の際に便利な【マイクON/OFFボタン】を搭載。
更に、その横に専用ランチャーソフト『SimpleTap』起動用の【黒ボタン】を搭載しています。
(『SimpleTap』については後述。)

ThinkPad X230 キーボード

ThinkPad X230 キーボード

ThinkPad X230 キーボード

『ThinkPad Xシリーズ』の旧モデルは、キーとキーの間に隙間の無い7列配置レイアウトのキーボードを採用していたため、従来からのユーザーには、6列アイソレーション化を否定的に受け入れている方もいるようです。
実は、私は職場では「ThinkPad X61」という5年くらい前に発売されたモデルを使用しているのですが、「ThinkPad X230」のキーボードは、あまり違和感なく使うことができました。(『プリントスクリーン』キーの位置は少し探しましたが・・・)
『スクロールロック』や『ポーズ』キーが無くなっているので、これらのキーを多用していた方には不都合かもしれませんが、大部分の方は、慣れてしまえば特に問題なく使用できると思います。

あと、忘れちゃいけないのが、人気の高いキーの打鍵感ですね。
職場で使用している「ThinkPad X61」はキーボードの剛性が高く、キーの打鍵感がしっかりしているので、非常に小気味良くタイピングすることができます。
「ThinkPad X230」のアイソレーションキーボードで、この打鍵感がどこまで再現できているのかチェックしてみましたが、キーのぐらつき等なく、しっかりしたクリック感も踏襲しており、従来からのファンにも納得していただける出来栄えに仕上がっていると思います。

ThinkPad X230 キーピッチ

コンパクトモデルながら、約19mmのキーピッチを確保しています。
私はどちらかというと手は大きめなのですが、特に窮屈感なくタッチタイピングすることができました。

ThinkPad X230 トラックポインタ・タッチパッド

マウスカーソルの操作用には、『ThinkPadシリーズ』のデザインアイデンティティにもなっている、お馴染みの赤いトラックポインタと、タッチパッドを搭載しています。
私は断然トラックポインタ派で、手をホームポジションから離すことなくマウスカーソルを操作できるため、ストレスの無いシームレスな操作感が得られます。
タッチパッドは表面にシボ加工が施されており、パッド全体が押し込み式のスイッチになっています。(パッドの左側を押せば左クリック、右側を押せば右クリック)
好みの問題もありますが、タッチパッド表面のすべりが若干悪いので使い心地はあまり良くありませんでした。


5. サイズ比較

個人的に使用している、デルの11.6型ノート「Alienware M11x」とソニーの14型ノート「VAIO E」とサイズ比較をしてみました。

「Alienware M11x」 vs 「ThinkPad X230」 vs 「VAIO E」

フットプリントの比較です。
左から、「Alienware M11x」「ThinkPad X230」「VAIO E」です。
長辺側は、画面サイズどおりの順当な長さで並んでいます。
短辺側は、11.6型の「Alienware M11x」よりも12.5型の「ThinkPad X230」の方が短くなっています。
「Alienware M11x」は、あちらこちらにイルミネーションを搭載し、造形にも凝ったゲーミングモデルなので、一般的な11.6型ノートに比べると少し大柄な点が影響しています。

「Alienware M11x」 vs 「ThinkPad X230」 vs 「VAIO E」

画面を開くとこんな感じです。
左から、「Alienware M11x」「ThinkPad X230」「VAIO E」。

「Alienware M11x」 vs 「ThinkPad X230」 vs 「VAIO E」

厚みの比較です。(すべて左側面視)
同じく左から、「Alienware M11x」「ThinkPad X230」「VAIO E」です。
「Aliwnware M11x」がちょっとゴツイですが、サイズはほぼ順当ですね。
最近流行の『Ultrabook』に比べるとやや厚みを感じますが、ハイパフォーマンスなモバイルノートとしては及第点ではないでしょうか。


6. パフォーマンス

主要なベンチマークテストの結果を以下に紹介します。
何れもデフォルト設定で計測しています。

・Windows エクスペリエンス インデックス:
Windows エクスペリエンス インデックス

・CrystalDiskMark 3.0.1:
CrystalDiskMark

・PC MARK 7:4882
・PC MARK VANTAGE:14956
・3D Mark 11:P738
・3D Mark Vantage:P4119
・3D Mark 06:6751
・CINEBENCH R11.5:[Open GL]19.24fps , [CPU]3.39pts
・バイオハザード5:[ベンチマークA]44.8fps(RANK B) , [ベンチマークB]34.5fps(RANK B)
・ストリートファイターIV:71.52fps(RANK A)
・FF14:[LOWモード]1315
・FF11:[LOWモード]7574 , [HIGHモード]5256
・モンスターハンターフロンティアオンライン【大討伐】:2715
・ファンタシースターオンライン2:938

さすがCore i7とSSDを搭載しているだけあって、CPU性能とストレージ性能は、かなり優れていますね。
又、意外と健闘しているのがグラフィックス性能。
内蔵グラフィックスなのであまり期待はしていなかったのですが、カジュアルな3Dゲームなら十分プレイ可能なスコアをマークしています。
ビジネス向けのモバイルモデルとしては、ハイエンドクラスの性能ですね。


7. 独自機能

「ThinkPad X230」が搭載する独自機能やアプリケーションもチェックしてみました。

[lenovo Enhanced Experience 3]
レノボとマイクロソフトが共同開発したパフォーマンス最適化技術です。
Windowsの起動を高速化する「RapidBoot」、Windowsを使い込んでも起動・終了時間が長くなるのを防ぐ「BootShield」、自己暗号化ドライブや指紋認証ID等のセキュリティ機能、快適なWeb会議を実現するVoIP機能の最適化等をまとめて「lenovo Enhanced Experience 3」と呼んでいます。
実際にWindowsの起動時間を計測してみたところ、完全シャットダウンの状態から電源ボタンONで、約20秒後にはデスクトップ画面が表示されるという驚異的なタイムを叩き出してくれました。
又、シャットダウンに要する時間も、約6秒と超高速でした。
看板に偽りなしですね。

[Lenovo Turbo Boost+]
Core iシリーズが搭載する『Turbo Boost』機能を最大限に有効化するモードです。
省電力マネージャーで『Lenovo Turbo Boost+』機能のON/OFFを切り替えることができます。

Lenovo Turbo Boost+

Core iシリーズが搭載する『Turbo Boost』機能は、CPUの温度をモニタし、温度に合わせて自動でCPUをクロックアップするという技術です。
『Lenovo Turbo Boost+』は、CPUの温度上昇をできるだけ抑えて、『Turbo Boost』を最大限に有効化する機能です。
評価機はSSD搭載モデルのため、普通にPCを使用する分にはほぼ無音なのですが、『Lenovo Turbo Boost+』をONにした途端に、CPUファンが高速回転を始め、かなりの騒音が発生します。
『Lenovo Turbo Boost+』がONの状態で色々な作業をしてみましたが、目に見えたパフォーマンスの向上は体感できませんでした。
又、『Lenovo Turbo Boost+』がONとOFFの状態でベンチマークを取り比べてみたのですが、スコアはほぼ同等で有意差は見られませんでした。
夏場等、気温が高ければ多少の効果は認められるかもしれませんが、普段はあまりONにすることがなさそうな機能です。

[SimpleTap]
4項で紹介したキーボード左奥の【黒ボタン】で起動するランチャーソフトです。
『SimpleTap』を起動すると、アプリケーションアイコンがタイル状に並んだ、以下のような画面が表示されます。

SimpleTap

SimpleTap

タッチパネル搭載モデルでの使用を意識して開発されたソフトウェアなので、タッチパネル非搭載の「ThinkPad X230」ではあまり出番がなさそうです。


8. まとめ

「ThinkPad X230」は、オフィスでも外出先でも安心して使用できる、高性能な12.5型モバイルノートです。
本体の薄さや軽さは『Ultrabook』に一歩及びませんが、その性能の高さは大きなアドバンテージです。
剛性が高くしっかりした打鍵感のキーボードや、ホームポジションから手を離さずにマウス操作ができる『トラックポインタ』等、他社モデルにはない魅力的な装備もポイントです。
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