レノボのThinkPad史上最軽量ノート「
ThinkPad X1 Nano」をお借りすることができましたので、簡単にレビューしてみたいと思います。

まず、お借りしたモデルの仕様をご紹介します。
モデル | ThinkPad X1 Nano |
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OS | Windows 10 Home 64bit |
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ディスプレイ | 13.0インチ 2160×1350 ノングレア |
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CPU | Intel Core i7-1160G7 4コア/8スレッド 2.1GHz(ターボブースト時最大4.4GHz) |
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グラフィックス | インテルIris Xeグラフィックス |
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メモリ | 16GB LPDDR4X 4266MHz |
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ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD |
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バッテリー駆動時間 | 最大約22.8時間 |
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寸法 | 約292.8mm × 207.7mm × 13.87mm |
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ビジネスPCの定番ThinkPadシリーズの最軽量モデルということで、注目している方も多いのではないでしょうか。
インテル第11世代Core i7の実力も気になるところですね。
まず同梱物ですが、PC本体、電源コード、アダプタの他、超簡単な説明書、安全のしおり、保証書等の紙類が数種類のみと、非常にシンプルです。

本体サイズは閉じた状態でA4用紙程度。
天板角に配されたThinkPadロゴの『i』の点が赤く発光するのが良いアクセントになっています。
表面はつや消しブラックの非常に高級感のある仕上がりになっていますが、やや指紋や皮脂等の付着が目立つ点は注意ポイントです。
本体は下の写真のように180度まで開くこともできます。
ディスプレイは13インチ2160×1350ドットの高解像度液晶で、アスペクト比は通常よりやや縦長の16:10。
画面に表示される情報量が多く、ビジネス用途のみならずウェブブラウジング等も快適に行うことができます。

本製品の売りである本体重量ですが、実測値はPC本体のみで915g、ACアダプタと電源コートも含めると1164gでした。
PCを持ち歩く機会の多い方にとっては、大きなアドバンテージポイントだと思います。


キーボード配列は下の写真の通り。キーピッチは約18mmです。
キーストロークは浅めですが、打鍵感は非常によく、長時間のタイピングでもあまり疲れは感じませんでした。
キーボード中央部にはお馴染みのトラックポイント、手前には大き目のトラックパッドを搭載しています。


続いてインターフェースですが、本体の左側面にはUSB Type-Cポートが2つ(内1つは給電に対応)と3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しています。本体右側面には電源ボタンのみ。
軽量化とのトレードオフなのかもしれませんが、拡張性はほぼ切り捨てている感じですね。
この点は、使い方により評価が分かれるポイントかもしれません。


セキュリティ面では、トラックパッドの右側に指紋センサーを搭載。また、ディスプレイ上部に顔認証に対応したカメラ(物理シャッター付)と人感センサーを搭載しており、高い安全性と快適な操作性を両立しています。

カメラオープン

カメラクローズ

最後にベンチマーク結果を見ていきたいと思います。
まずはCINEBENCH R23。参考に2回分のデータを掲載しておきます。
シングルコアが1270と1360、マルチコアが4344と5167です。
ビジネスノートとしては、非常に優秀ですね。
ちなみに、お借りしたモデルにはCore i7-1160G7が搭載されていましたが、現在発売中のモデルはCore i7-1180G7が採用されていますので、もう少しスコアは良くなると思います。

続いて、CrystalDiskMarkです。
データ転送速度も良好ですね。

PCMark10は、総合スコア 4732、Essentials 9500、Productivity 6523、Digital Content Creation 4643です。
一般的な作業なら、かなり快適にこなすことができそうですね。

次にゲーム系ベンチの3DMarkです。
Time Spy 1559、Fire Strike 4194、Night Raid 15516と、内蔵グラフィックスとしてはかなり良好なスコアを叩き出しています。
軽めのゲームなら十分プレイできそうですね。
インテルIris Xeグラフィックスの面目躍如です。



最後にドラクエベンチです。
1280×720の標準品質で16162、1920×1080の最高品質で10902と、このクラスのゲームなら全く問題なくプレイ可能なスコアをマークしています。


如何だったでしょうか。
ビジネスPCとしてかなり成熟しているThinkPadシリーズが1kgを切る軽量化を実現しており、PCを常に持ち歩いて使用するような方には非常に有力な選択肢となるモデルに仕上がっています。
性能も良好で、通常のビジネス用途ではほぼストレスを感じることは無いと思います。
息抜きにちょっとゲームをプレイする、といった使い方ができる点も嬉しいですね。
反面、拡張性はほぼ切り捨てられていますので、使い方によっては拡張ドック等の追加購入が必須になる点は注意が必要です。
軽量且つパワフルなビジネスPCをお探しの方におススメの製品となっていますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。
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